フランス映画『男性・女性』昔は好きだったのに…今観たらなんだか不愉快…。
こんばんは☆lenoreです。
今回は、ジャン・リュック・ゴダール監督の作品、フランス映画『男性・女性』について書こうと思います。
大学生の頃この映画が好きだったことを思い出して、十数年ぶりに観てみたのですが、
「私は一体この映画のどの辺が好きだったんだろう…😕?」と感じたほど、
自分の中の印象が随分変わっていました。
「相手を下げて、それぞれの違いや特徴を羅列する」のは私は好きじゃない
この映画、内容的に、観ていて本当に不愉快になりました😓
原題『Masculin, féminin: 15 faits précis(男性・女性:15の明白な真実)』の通り、
「男性と女性の実情」「いかに男性と女性が違うのか?」といったようなことを、
●フランスの若者たちが感じている鬱憤
●革命運動
●世界で起こっている戦争
●アメリカの思想や文化に対する揶揄
などを通して描いているのですが…もー、とにかく女性のことをディスるディスる😂😓
「俺と寝る気は無いのか?」的質問は、
『勝手にしやがれ』など他のゴダール作品でも出てくるので雰囲気には慣れているし、
主人公ポールがマドレーヌのことが大好き、というか女性が大好きなのはすごくよく分かる。
ただ!ある女性に対して、
世界で起こっていることも知らない
どこで戦争が起きてるかも知らない
思想のこともよく知らない
何にも知らない
ただアメリカに憧れを抱いているだけ…
…こんな印象を持たせるような質問ばかりをぶつけていたシーンがすごく不快だったな…😐
【女性=何にも知らない、髪型や化粧・服ばっかり気にしている人】
そんなイメージを植え付けさせたいみたい?という感じ😑
まあこれも、ジャン・ピエール・レオーの一番最初の台詞
「決して2つの視線は交わらない」や、
終盤に出てくる台詞
「無自覚ながら、質問には客観性が欠けていた。だから回答にも誠実さが欠けていた。僕は人々を欺き、人々は僕を欺いていた」
などに全てが表されているのかも知れませんが…😓ウーン
音楽・ファッション・髪型・文字…そしてシャンタル・ゴヤを観る映画
「どうしてこの映画、大学時代あんなに好きだったのかな自分…🤔?」といろいろ考えてみたところ、
●かわいい音楽
●銃声とともに画面いっぱいに出る印象的な文字
●おしゃれなファッション(縁取りのあるコートやタートルネックがかわいい)
●出てくる女の子みんな髪型が可愛い(前髪ある子が多くてなんかかわいい)
そして!
●超絶可愛いシャンタル・ゴヤ🥰!
(大きな目できょろきょろいろんなところを見たり、たまに笑ったり、髪の毛を触る仕草がかわいい!マドレーヌの気ままな感じは、映画『(500)日のサマー』のサマーのようでした!)
…と、このあたりの見た目のかっこよさやかわいさが、大学時代特に好きだったのかもと感じました。
時代によって・その時に置かれていた環境によって、映画の感想って変わることありますよね…😮
まとめ
特に女性は嫌な気分になるし、内容的にも難しい(小難しい?)この作品。
銃声とともに随所に出てくるネオンサインのようなフランス語のデザインがとてもかっこいい一方で、
「寝よう」「君の胸の形が好きだ」…そんなことばっっかり言ってるシーンとの差がすんごいです笑😵
内容をちゃんと理解しようとするととっつきにくいかも知れませんが、
「その頃のフランスの若者の雰囲気や自由さ・ファッション・仕草などを楽しもう」という気持ちで観れば、
もう少し楽な気分で観られるかもしれません。
作品詳細
原題:『Masculin, féminin: 15 faits précis』
1966年の作品(日本公開は1968年)
監督…ジャン・リュック・ゴダール
脚本…ジャン・リュック・ゴダール(作家ギ・ド・モーパッサンの小説を元にした脚本)
●ポール(青年)…ジャン=ピエール・レオー
●マドレーヌ(歌手志望の女性)…シャンタル・ゴヤ
★カフェのシーンでブリジット・バルドーが登場します!
…他。
(参考:映画.com )
予告編
↑『男性・女性』予告編 (Umbrella Entertainment 公式 You Tube チャンネルより)
読んでいただき、ありがとうございました🎥