Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス シーズン4』ドラマ全体の真相に迫る大事なシーズン!
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こんにちは!lenoreです。
今回はNetflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス シーズン4』について書こうと思います。
シーズン3配信から約3年。
新型コロナの影響もあって少し間が空いてしまいましたが、
2022年についにシーズン4が配信になりました!
エルの力はどうなったのか?
ロシアで囚われているホッパーは無事なのか?
皆バラバラの土地にいるのが集まることになるのか?
そうしないといけないくらい大変なことが起こるということなのか?
いろんな疑問や不安を胸に観ましたが…今回もめちゃくちゃ面白かったです!
ドラマ全体の真相に迫る大事なシーズン
【この段落以後、内容について言及があります】
私がずっと気になっていたこと
シーズン1~3まで、新たな脅威や謎が浮かぶたびに皆で話し合って怪物たちに立ち向かい、
前を向いて進もうとするホーキンスの子どもたちの姿を、しっかりと目に焼き付けてきた私。
子役の子たちがどんどん大きくなり美しくなっていくのもあって、
「みんなぁ…😭中高生が経験することではないのによく頑張ってきたねぇ…😭すごいねぇ…😭」
こんな風にまるで親戚のおばさんのような気持ちで見守ってきました笑。
そんな中、私がずっと気になっていたことがあって…
それは【そもそもなぜエルなのか?なぜホーキンスなのか?】ということでした。
目的は何なのか?
ブレンナー博士を始めとした研究所の人たちがエルに実験を試させよう・連れ戻そうとするのは、
●エルを使ってロシアの情報を得よう
●エルがすごい力を持っているから利用しよう(超人化計画のような感じ)
こういった理由がありました。
また、虐殺により研究所内にいた子どもたちが全員居なくなってしまったので、
頼みの綱がもうエルしか残っていなかったというのもあると思います。
この辺のことは理解できるんですが…どうも何かがずっと私の中で引っかかっていました。
どんなに裏側の世界や研究所から離れても、毎シーズン必ず接触がありますよね?
そうなってしまうのはなぜだろうと。
(ドラマなんだからそうなるだろ!とも自分で思います😂ちょっと変なこと言ってるのも分かってます😂)
血の匂いで表側の世界と接触したり(シーズン1でプールで失踪したナンシーの親友バーバラは手にケガをしていた)
誰かの意識に入ってコントロールしようとしたり(シーズン2でのウィル、シーズン3でのビリー)
毎度接触する中で、マインド・フレイヤーは一体何の目的で動いているのか?というのも気になりました。
●デモゴルゴンたちの食欲を満たすため?ただ人を捕食したいから?
●表側のホーキンスまで裏側の世界を波及させたいから?
●もしそうなら、かなり人に近いところまでいくことも可能なのに=表を裏を繋げられるのに(意識下を含む)どうして一気にやらないのか?すぐやれない状況なのか?
●シーズン1でも2でもエルがゲートに関わっている(開いてしまった/閉じた)ので、自分にとっての脅威であるエルが新たに何か出来ないようにまずブレンナー博士を狙う方が、ウィルを誘拐したりスパイにしようとしたりビリーに幻覚を見せて動かしたりするよりも効果的ではなかったのか?ブレンナー博士が実は生きていたことはマインド・フレイヤーなら恐らく分かるよね…?…などなど
明確な理由がよく分からないので、ずっともやもやっと引っかかっていたんだと思います。
でも、シーズン4を観てこれらの疑問が全て解決しました。
エルでなければ、ホーキンスでなければ、シーズン4まで経たタイミングでなければ…
目的・理由があったことが分かりました。
「私がこうなったのは、お前のせいだ」
クリール家の悲劇
1950年代にホーキンスで起こったクリール家での猟奇的な惨殺事件。
一家の父ヴィクター・クリールが容疑者として逮捕されましたが、
真犯人はクリール家の息子ヘンリー・クリール(後の001/ヴェクナ)でした。
この事実は第7章『ホーキンス研究所の虐殺』の回想シーンで明らかになります。
研究所の職員としてエルに接していた男性が、最初の被験者001だと明らかになったシーンはかなりビックリ💦
彼の話し方が一貫して穏やかだったので、そのままの調子で打ち明けられたのも大きかったかも知れません。
この打ち明けるシーンではエルと001はまだ「研究所に閉じ込められていた同士」だったのが、
その直後、エルを研究所から脱出させるために、001がとんでもないパワーを使って皆を虐殺したことを境に、
2人の関係は「パワーの度合いは似ているが、根本的な考え方が全く違う敵」へと一気に変わっていきます。
(ホーキンス研究所での虐殺を行ったのは、エルではなく001でした)
矛盾
自分には特別なパワーがあるが、人とは違う存在で独りぼっち。周りに馴染めず、嫌われてきた。
まるであの家にいたクロゴケグモのよう。
彼らは最も重要な捕食者なのに、不安定な生態系に調和と秩序をもたらす存在なのに、人間に阻害されている。
人間こそがその調和を乱している。「誰もが出来損ないの親のコピー」である人間が。
人間世界のルールなんかに縛られたりはしない。ルールは自分で作れるんだ。
エル、君は他の子どもたちより優れている。僕と一緒に世界を作りかえよう。
001の考えは簡単にまとめるとこのような感じ。
元々繊細だったというのもあるのかも知れませんが…この考え方はかなり極端ですよね🤔
001から「一緒に来い(Join me.)」と言われましたが、
この考えに同意出来なかったエルは「行かない(No.)」と答え、
001に対抗できる最大限のパワーを発揮して、001を裏の世界へと"消滅"させました。
★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
自分には特別な力がある→他より優れている→他が劣っている→他が調和を乱している…
自分が周りよりもいかに優れているかという言い方が、
徐々に周りを「下げる」言い方=他者を攻撃する言い方になっているのが分かります。
でも、これ…矛盾してますよね?
001は人間のことを「誰もが出来損ないの親のコピー」と言っていました。
人間である父や母を蔑み、自分を上に立つ存在のように話していましたが、
もし001の言う通りなら、そんな彼らから生まれた自分も「出来損ないの親のコピー」ではないのか?
このことを無意識に?半分認めつつ?
全ての発端となったクリール家が住んでいたあの家を拠点とし…
ウィルが失踪したり、ゲートが開いたりしたあの頃から2年もの間…
多くの人を犠牲にし、多くの人を取り込み、人々を混乱に陥れ…
自分を裏の世界に追いやり今の姿に変えた張本人エルの力も利用して世界をかえるため…全てを綿密に準備してエルに接触し…
(シーズン3 第6章『多数からひとつへ』にて。マインド・フレイヤーに乗っ取られているビリー「お前が招いた(ゲートを開いた)。だからこの世界に留まらせてもらう。ずっと準備してきたんだ。全部お前のためだ」)
裏の世界の拠点にエルが来るのを虎視眈々と待っていた…
うぅぅ…しつこすぎません?!執念深すぎません?!
綿密すぎて怖い通り越して笑っちゃいました😂
それに、標的にする人の過去のトラウマを利用して罪悪感を呼び覚まして…っていうやり方、
私は結構「嫌だな」と感じました🤔
それ以外のやり方なら良いのかとかの話ではなく、なんというか…それとこれとは関係がないじゃないですか?
ヴェクナの思想と、それぞれの人が抱えていたトラウマって本当に「関係ない」と思うんです
マックスがビリーに対して抱いていた思いは、とても一言で表せるようなものではない。
その中で、第4章『親愛なるビリー』でマックスが読んだ手紙の内容は本当に一生懸命書いたものだと思います。
その思いを利用して、故人であるビリーの姿を利用して、
(この時ビリー自身は涙流してたよ…本人の意識が望んで言ってるんじゃないと思うよマックス…)
マックスの心の傷を更にえぐるようなことを言うヴェクナ…たちが悪すぎますよ😭😭
うーん…人間であるか否か・特別なパワーがあるかないか・それが他より秀でているか…
そんなことはそもそも論点にすらならないんだよなぁ…。
人生に大変なことはたくさんあるけれど、それぞれがこの世に生を授かり一生懸命生きている、
マジでそれだけですごいのにな…🤔
エルと001の違いは何か?
パワー自体は似ているが…
第6章『ダイブ』にて、職員としての001が「君によく似た人を知っている」と、
自分が被験者だった時の話を間接的にエルに伝えようとします。
(まだエルはその職員=001と知らない)
ホーキンス研究所の虐殺の真実を知った後だと、
001のパワーと、これまで見てきたエルの驚異的なパワーは確かに似ている気がしますよね。
でも、似ているのは驚異的なパワーだけ。
001はあの家にいた少年ヘンリーの時点で自宅近くにいた動物を容赦なく殺していますが、
エルはパワーを使って何の罪もない動物を殺すことが出来ませんでしたし、
(シーズン1 第3章『悲しみのクリスマス』内の実験回想シーン)
008と共に、過去に被験者たちにキツいことをしてきた元職員に復讐しに行った時も、
苦しむ彼の横にあった子どもたちも一緒に映った家族写真が目に入り、とどめを刺すことが出来ませんでした。
(シーズン2 第7章『姉妹の契り』にて。とどめを刺せ=殺してしまえと008に言われてもエルには出来なかった)
自分に直接的な「圧」をかけてきた人には、パワーを行使することもありますが、
基本エルには人や動物に優しく接する・慈しむという気持ちもしっかりあるように思います。
大きな違い
同じ様な驚異的なパワーをもったエルと001、違うのはどこか?
まず私が考えたのは「自分と他者とを比較するかどうか」という点です。
001も008も、研究所でエルをいじめていた002も、
「自分は秀でた存在だ、あいつらは劣っている」
「ひどいことをしてきた人なんて殺しても構わない」
「自分が一番強いのに、俺より上に行こうとして俺に恥かかせるなんて許せない」
…と常に自分と他者を比較し、他者を勝手に判断し評価する…こういう考えが根本にあったような気がします。
(エルはどっちかというと自信が無い感じ時の方が多かった気がしますが、必要以上に人を下げて見るというのは決して無かったと思います)
そして、やはり大きな違いかなと思うのが「友達・仲間」の存在です。
今までエルはどんなに自分が苦しくても、ホーキンスの仲間の窮地には必ず駆けつけようとしていましたし、
エルの窮地には、ホーキンスの仲間が一緒に知恵を絞って助けようとしていました。
最初に出会ったときは話すことも難しかったエルが、マイクたちとのやりとりで言葉を学び、
一方マイクたちも、エルの勇敢さを目の前で見て心を動かされ共に成長していましたよね。
うーん…ヘンリー/001/ヴェクナに、くだらないことを言って笑いあえる友達がもし居たら…と思ってしまいます🤔
まとめ
久々に観るストレンジャー・シングスだったので
「怖いよなぁきっと…グロいよなぁきっと…😨」とかなり心構えをして観ましたが、
怖さやグロさは想像していたほどではなく、どちらかというと急に驚かされる系が多かった気がします。
(シーズン3の方がもっとグロかった💦)
そして何より、怖さよりも人間ドラマに焦点をあてたシーズンだったなと思います。
●1度は死んでしまったマックスをエルが生き返らせた(心臓を動かした?)けど、意識下に誰も居なかった。マックスの意識はどこに?もしかして「(研究所の他の子どもたちは居なくなってないよ、自分の額を指さして)ここにいる」と001がエルに言ってたし、マックスの意識だけまだ裏の世界にある?最初のウィルの失踪の心と体の逆バージョン?
●ゲートが4つ開き、裏の世界と完全につながってしまったホーキンス。2年前の状態のホーキンス(裏)と現在(表)の境目が曖昧になって、ホーキンスだけ時間軸がおかしくなったりしないのかな?
●パパは「まだ001に対抗できる十分な準備が出来ていない」とエルが出ていこうとするのをかなり拒んだけど、あの終わり方を見ると「最初期から001を知っててどんなパワーを使うのかもわかった上で首にチップを入れてたくらいだから、パパが言ってたことは正しかったのかも…」とも思ってしまう…けど他に選択肢も少なかったしどうすることも出来なかったよね…。
●いや、待てよ。ホーキンスはかなり大変な状況だけど、もしかしたらホーキンスで大地震が起こったというニュースを見て、エルの実の母テリー・アイヴスの妹ベッキー・アイヴスや008など、パワーをもった他の人(もしくはその近くの人)が何かを察するかも知れないよね…?ホーキンスの仲間たちと協力してなんとか出来ないかな…。
●焼かれて家の外に落っこちた001。居なくなってたけど、あんなにしつこかった人が簡単に燃えてなくなるわけないよね😭?…うーん…まだいるよねきっと…😭
などなど、ラストのシーズン5に向けて期待が止まりません!
どうかホーキンスの皆が、ホーキンスの街が救われますように!
作品詳細
原題:『Stranger Things』
2022年の作品。
原案…ザ・ダファー・ブラザーズ
監督/脚本は章によって異なる。ザ・ダファー・ブラザーズ、ショーン・レヴィなど。
[カリフォルニア]
●エル/イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)…特殊な能力を持った女の子。マイクたちとは離れ、バイヤース一家と共にカリフォルニアに引っ越す。高校生。
●ウィル・バイヤーズ(ノア・シュナップ)…高校生。
●ジョナサン・バイヤーズ(チャーリー・ヒートン)…ウィルの兄。高校生。
●アーガイル(エドゥアルド・フランコ)…ジョナサンの友達。ピザ屋で働いている。
[ホーキンス]
●マイク・ウィーラー(フィン・ウォルフハード)… 高校生。
●ダスティン・ヘンダーソン(ゲイテン・マタラッツォ)… 高校生。
●ルーカス・シンクレア(ケイレブ・マクロクリン)… 高校生。
●マキシーン・メイフィールド(セイディー・シンク)… 通称マックス。高校生。
●ナンシー・ウィーラー(ナタリア・ダイアー)…マイクの姉。高校生。
●エディ・マンソン(ジョセフ・クイン)…ダンジョンズ&ドラゴンズで戦う"ヘルファイア・クラブ"のリーダー。高校生。
●スティーブ・ハリントン(ジョー・キーリー)…高校生。ビデオ屋でバイトしている。
●ロビン(マヤ・サーマン=ホーク)…高校生。スティーブのバイト仲間。
[ロシア]
●ジム・ホッパー(デヴィッド・ハーバー)…ロシアの監獄に囚われている。
●ジョイス・バイヤーズ(ウィノナ・ライダー)…ウィルの母親。ホッパーを救うためマレーとともにロシアに向かう。
●マレー・バウマン(ブレット・ゲルマン)…元ジャーナリスト。ロシア語を話せる。ジョイスとともにロシアに向かう。
●"エンゾ"/ドミトリー・アントノフ(トム・ヴラシア)…ホッパーが囚われている監獄の看守。ホッパー脱獄の仲介をする。
…他。
(参考:映画.com, Netflix公式サイト )
予告編
↑『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 VOL 1 最終予告編 (Netflix Japan 公式You Tubeチャンネルより )
※他のシーズンのレビューはこちらから
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 レビュー
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン2 レビュー
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3 レビュー
読んでいただきありがとうございました🎥
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