映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』素晴らしい、その一言!
こんばんは☆lenoreです!
今回は、サリー・ホーキンス&イーサン・ホーク共演の
映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』について書こうと思います。
観終えて心に残ったのは…
「素晴らしい👏!」
ただただ、この一言でした。
「一途」と「無骨」の演技
この映画は実在のカナダの画家モード・ルイスと
その伴侶エヴェレット・ルイスについて描かれています。
魚売り・薪売り・孤児院の手伝い等、毎日忙しく過ごしていたエヴェレット。
あまりに忙しかったため、彼は住み込みの家政婦を募集します。
それに応募したのがモードで…というのが2人の出会いです✨
「出会いです✨」なんて書きましたが、2人が出会ってすぐの頃はあまりいい雰囲気ではありません。
むしろ「どうやってこの2人は結婚に至ったんだろう?」と感じたくらい😮
というのも、エヴェレットがとにかく無骨のかたまりなんです。
すぐ怒るしすべての動作が荒っぽいんだけど、根はとても優しい。そして働き者!
「無骨」「不器用」「素直じゃない」などの言葉がぴったりな男性です。
(粗暴な振る舞いが多いのもあってか、地元の人からは少し敬遠される存在でした)
一方モードは、若年性リウマチを患っており、歩行など体を動かすことに少し困難な部分がありますが
心が優しくて明るくて…そしてなによりエヴェレットに一途!
どんなにエヴェレットが“無骨過ぎる”行動をしたとしても
彼の優しい本質を見抜き、譲れないところは譲らず、エヴェレットを支えそして支えられます。
この対象的な2人を演じたサリー・ホーキンスとイーサン・ホークの演技が本当に素晴らしかった…。
特に
●イーサン・ホークの「怒鳴ってしまった後、ちょっと気にしつつもすぐには謝れない感じ」
●サリー・ホーキンスの「エヴェレットに強く言われながらも、うまくあしらいながら商いをする様子」
この辺りが、私はすごく気に入りました。
映画全体が『絵画』
この映画、光と影の表現がとても美しくて、
観ていてフェルメールやレンブラントの絵画を思い出すようでした✨
特に夜、部屋の中でランプが光っているシーンが本当に美しかった!
それとは対象的に、昼間はモードの可愛い絵に包まれた部屋のシーンが多くて
一つの映画の中で全く違う雰囲気の絵画を味わえたような気分に…。
映画全体を通して、まるで映画館+美術館を訪れたような感覚に。
一時停止を押して、静止画をしばらく観ていたかったほど美しかったです!
まとめ
スクリーンの中での登場人物の位置が、観る側からすると非常に心地よくて、
小津安二郎監督の完璧な配置を思い起こさせるような美しい構図でした。
せかせか歩くエヴェレットと、もたつきながら歩くモードの距離が
スクリーンの中で次第に縮まっていく表現が良かったです🚶🏻♀️🚶🏻♂️
体が小さく手足を動かすことに困難さがあることで
小さい頃から家族・親族に煙たがられ、また過度に保護され過ごしてきたモード。
辛い経験も乗り越えてきた彼女が、無骨過ぎるエヴェレットに出会い一緒に過ごしていく姿は
やっと『自分自身の人生』を歩みだすことができた様に見えました。
そしてエヴェレットも、モードと出会うことで変わっていく…
あぁ本当に全てが素晴らしい映画でした😭✨
穏やかなシーンばかりでもないのがまた良かったです!おすすめ!
作品詳細
Amazonプライムビデオ『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
原題:『Maudie』
2016年の作品。日本での公開は2018年。
監督…アシュリング・ウォルシュ
脚本…シェリー・ホワイト
●モード・ルイス(サリー・ホーキンス)…画家。エヴェレットの「家政婦募集」に応募する。
●エヴェレット・ルイス(イーサン・ホーク)…モードの夫。
…他。
予告編
↑映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』予告編 (松竹チャンネル/SHOCHIKUch You Tube 公式より)
読んでいただきありがとうございました🎥