『バーニング・オーシャン』レビュー│安全性が最も大事な所で焦っちゃダメ!

●洋画(主にアメリカ),バーニング・オーシャン

映画 バーニング・オーシャン レビュー

こんにちは☆lenoreです。

今回は、2010年のメキシコ湾原油流出事故の事故発生時の状況を描いた映画『バーニング・オーシャン』について書こうと思います。

この映画のことを全く知らなかったんですが、先日夫にすすめられて観てみました。



焦ったら一番ダメな場所!

この映画は、BP社から現場掘削作業を請け負っているトランスオーシャン社のエンジニア、

主人公マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)の視点を中心に、

事故が起きた当日の朝~事故発生~救出までが描かれています。

 

事故が起きる前から、BP社とトランスオーシャン社の人は折り合いがよくありません💥

工期の大幅な遅れを取り戻したいBP社は、とにかく焦っている(利益重視

その一方で

現場で実際に作業にあたる人たちを抱えるトランスオーシャン社は、テストをちゃんとやりたい(安全性重視

という状態。

考えている土台が全く違う人同士というか…相容れないのは当然というくらいの折り合いの悪さですね。

 

でも結局、ストーリーが進んでいくにつれ「やっぱ安全性大事よ!」という展開になっていくので、

やはりこういう安全性が大事なところで「焦った方が良くなること」ってほぼ無い気がします🤔

 

現場の作業員の方たちの命だけでなく、

海洋への原油流出はそれ以降の海洋環境の生態系・海洋産業にも長く影響を及ぼしますからね…。



視覚効果による徹底的なリアルさ

実際に起こった事故などを映画として描くには、ニュースで事実を知った時のような感覚だけではなく、

もっと実感を持って観客の心に刻み込むために映画自体に“リアルさ”を持たせるのもとても重要だと思います。

 

この『バーニング・オーシャン』では、

●海底から今にも天然ガスが逆流してきそうな様子
●泥水とともに一気に吹き出す様子
●その泥水によってドロドロに汚れても必死に作業に当たる作業員たち
●シャワー中に爆発が起こりケガを負ったジミーの痛々しい姿…など

視覚効果が存分に使われており、事故の凄惨さ・最悪の状態に陥りながらも少しでも被害を減らそうとする作業員たちの姿が心に残ります。

 

すべてのシーンがリアルで、CG感がほぼないのがすごいと思います。

第89回 アカデミー賞(2017年) 視覚効果賞と音響編集賞 にノミネートされたのも納得です!



まとめ

マーク・ウォルバーグ、カート・ラッセル等、役にぴったりなキャスティングがされていると思います。

BP社の管理職ドナルド・ヴィドリンを演じたジョン・マルコビッチは特に!(ねちっこい役合いますよね笑)

 

悲惨な事故・尊い命のことを忘れないためにだけではなく、

「人生においてのさまざまな選択・決断」という視点からでも観られる映画だと感じました。おすすめです🎥

作品詳細

原題: 『Deepwater Horizon』

2016年の映画

監督…ピーター・バーグ
脚本…マシュー・マイケル・カーナハン、マシュー・サンド

●マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)…トランスオーシャン社のエンジニア
●ジミー・ハレル(カート・ラッセル)…施設主任。マイクの上司
●ドナルド・ヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)…BP社の管理職
●アンドレア・フレイタス(ジーナ・ロドリゲス)…ドリリングオペレーター
●ケイレブ・ハロウェイ(ディラン・オブライエン)…現場作業員
●フェリシア・ウィリアムズ(ケイト・ハドソン)…マイクの妻
…他。

(参考: 映画.com  )

予告編

↑『バーニング・オーシャン』予告 (KADOKAWA映画  公式You Tubeチャンネルより)

 

 

読んでいただき、ありがとうございました🎥